ひたすら手間暇をかけて、
武骨に見えるやり方でも、
全ては旨い日本酒のために。
小規模ながら強い意思とこだわりを持って、
高品質の酒造りに臨んでいます。
富山の天然水で造る酒。
富山県は、立山連峰の標高2000m以上の山々から豊富に湧き出る伏流水をはじめ、県内4ヶ所で名水百選の指定を受ける「名水の宝庫」。富山市内に小規模な醸造所を構える富美菊酒造では、立山連峰を源水とする常願寺川水系の天然水を用いて、水から美味しい、高品質の酒造りに臨んでいます。
限定吸水による原料処理。
すべてのお酒を大吟醸と同じ手間暇をかけて醸すという理想。この理想を実現するために、酒米の原料処理の要である吸水作業を、ザルに小分けして秒刻みで細やかに吸水具合を調整する方法で行っています。いわゆる限定吸水。軽やかで透明感のある旨味と、芳醇な余韻を残す味わいをもたらします。通常は鑑評会の出品酒など最高級の吟醸酒にのみ用いられる方法ですが、当蔵では普通酒以外の全ての酒に用いています。
箱麹、蓋麹のみでの麹処理。
日本酒造りの命とも言える麹造り。羽根屋では、少量単位での非常に手間のかかる箱麹、蓋麹のみでの繊細な麹処理を行なっています。昼も、夜も、24時間体制で蔵元杜氏が心を込めて麹の世話をしています。
「瓶囲い」で低温貯蔵管理。
富美菊酒造の全ての商品は、瓶詰めした状態で保管する「瓶囲い」商品となります。さらに、普通酒以外は全て冷蔵室での保管。日本酒の旨さを保つためには低温による貯蔵管理が極めて重要です。皆様のお手元に届くまで万全の貯蔵管理を行っております。
テロワールへの挑戦。
羽根屋では、富山の地酒としてのテロワールを表現するため、富山の伏流水と、富山産の酒米にこだわった酒造りに取り組んでいます。
羽根屋 純米吟醸の「煌火(きらび)」や純米大吟醸の「翼」では、すべて富山県産の酒米「五百万石」が使用されており、特色ある味わいを生み出しています。
また、富山産の山田錦である「越中山田錦」による純米大吟醸でも、富山の風土の美しさを表現しています。
富山から世界のSAKEヘ。
さらに、近年は富山産の酒米・富の香(とみのかおり)を使った酒造りにも再び取り組み、「羽根屋 純米吟醸 富の香」がフランスの日本酒品評会「Kura Master 2018, 2020」で2度にわたりプラチナ賞を受賞するなど、国内外で高い評価を受け、富山の水と大地を表現した羽根屋の酒造りが、大きな注目を集めています。